痩せない体質!やりすぎ油抜きダイエットは危険の理由

痩せない体質!やりすぎ油抜きダイエットは危険の理由 断食

体重を減らしたい、そのためにはカロリーを控えなければ、と考え、カロリーの高い脂肪分を取らないようにする「油抜きダイエット」を行う人がいます。確かに、油分は取り過ぎると皮下脂肪となって蓄積し、太る原因になってしまいます。しかし、極端に油を制限すると、今度は逆に「痩せにくく、太りやすい」体質に変わってしまうのです。

脂質も取らないと病気になる

そもそも、人間の体はたんぱく質、脂質、炭水化物、ビタミン、ミネラルの五大栄養素を必要とするようにできています。どれか1つでも欠けると、各器官がうまく働くことができなくなり、ひどい時には病気を引き起こしてしまいます。それは脂質についても言えることで、油もきちんとした役割を持っているのです。

まず、体の水分や体温を維持するのに重要な役割を担っています。脂肪が足りなくなると体温を維持できず、手痛い温床を引き起こします。冷えやむくみの原因になり、この状態が続くと体は自分を守るために、代謝を抑えるようになります。このため、基礎代謝が低下して脂肪が燃焼しにくい「痩せにくい体」になってしまうのです。

肌がカサカサになる

また、脂肪分が不足すると私達の体はカサカサになってしまいます。脂質は体内の水分を蒸発から守る働きをしているので、不足するとどんどん体内から水分が失われてしまい、肌荒れを起こしシワが増え、みずみずしさの無い肌になってしまいます。ツヤも張りもない肌では、どんなにスタイルが良くても魅力は半減してしまいます。

その上、脂質不足は肌の水分と皮脂のバランスを崩し、にきびや湿疹の原因にもなってしまうのです。せっかく体重を減らしても、キレイになれないのでは意味がありません。さらに、乾燥した肌は外部からの刺激に非常に弱くなり、空気中のウイルスや細菌に感染しやすくなるのです。

その他の脂肪の役割

他にも、脂肪はビタミンB1、ビタミンB6などの「脂溶性ビタミン」を体内に取り込むためには不可欠です。脂肪が無いと、いくら野菜を食べてもそれに含まれるビタミンが吸収されないため、ビタミン不足も招くことになります。ビタミンが足りないと、やはり肌荒れや慢性的な疲労感を引き起こし、「キレイになる」というダイエットの本来の目的とはかけ離れた結果になってしまいます。

脂肪の取り過ぎは体重増加の大きな原因の1つです。しかし、だからと言って全く脂肪を取らないのは正しいダイエットではありません。ダイエット中でも、油を小さじ1~2杯程度は必ず取るようにしてください。その際はオリーブオイルやごま油など、植物性でそれ自体にビタミンが含まれているものを選ぶと良いでしょう。みずみずしいキレイな肌を保ったままでダイエットすることができます。