肥満と心疾患
肥満で動脈硬化が進むのは

動脈硬化の原因は一つではありません。いろいろな成人病や生活習慣病が関わっている為、肥満が原因だと限定することは不可能です。

しかし、肥満状態の人はいくつもの別の条件も持ち合わせていることが多く、特に内臓脂肪型肥満の場合には動脈硬化を悪化させる原因になりやすい傾向があるのです。

肥満によって起きやすい疾病としては、高血圧、脂質異常症、糖尿病などがありますが、いずれも動脈硬化の原因とされています。

つまり、肥満が動脈硬化を進めてしまうというよりも、さまざまな病気になりやすい環境が体内に作られている状態であり、その一つとして動脈硬化があるということです。

血中の中性脂肪と悪玉コレステロールが動脈硬化を進行させてしまうので、この状態を改善するためにも、できればダイエットをして減量を成功させるようにしましょう。

その際には、あまり急いで痩せようとするのでは無く、少しずつ習慣を改善しながら、だんだんにダイエットを進めてゆくのが健康のためにはおすすめです。

 動脈硬化を放置すると・・・

動脈硬化はいろいろな条件で進んでゆき、体内の血管の弾力性を損ないます。当初は何の自覚症状もありませんが、これによって全身に様々な障害が現れてくることになります。

脳梗塞や脳血栓などのリスクが高くなることから、突然死の可能性も上昇しますし、これは心筋梗塞についても同様です。動脈瘤ができやすくなり、こちらも急死の原因としてよくあるものです。

腎不全や、眼底出血による失明の危険性もあり、とにかく体全体の症状につながる恐ろしい物であることを知っておきましょう。進行が進むと、末端の血行障害によって、歩行困難な状態になる場合もあるのです。

何も感じないから問題は無いと考えないようにし、診断を受けた場合には薬での治療だけで無く、習慣の改善を行い、対策をしっかり進めるようにして下さい。全ての人に起きうる病ですが、ある程度避けられるリスクなのです。