同じ生活をしていても・・・
基礎代謝量が減少してしまうと、具体的にはどんなことが起こるのでしょうか。
若い頃には何を食べていても、特に運動などしていなくても、太ることを気にしたことは全く無かったという人も、三十代以降になると体重増加に悩むことが多くなります。
多くは、短期間に暴飲暴食して太ってしまった、というような原因がはっきりしているものではなく、長い時間をかけて、少しずつ少しずつ脂肪が蓄積されてゆき、気がつくとキロ単位で体重が増えているという形になります。
これが、典型的な基礎代謝低下が原因の体重増加です。
忙しい生活を続けていると、体を動かしたり、スポーツに参加する時間を取るのはなかなか難しいものです。
さらに、基礎代謝が自然と低下してくる年代になると、仕事の面でも責任が大きくなり、若い頃よりも自由な時間が取りづらくなります。ちょっと油断していると、服のサイズまで変わってしまうほど、体重や体型に変化が出てしまい焦りを感じることが起きるのです。
代謝の低い状態と健康
基礎代謝が低下している人に多いのが、冷え性の症状です。
常に低体温で、夏の暑い時期にも発汗が悪く、体の各所にむくみが出やすい傾向があります。
女性に時々見られるのは、夕方に足がパンパンになってしまうという症状ですが、これも代謝が下がっている人ほど多く現れてくるものです。
疲れやすい人、しっかり睡眠を取っているはずなのに疲れが取れない感じが続くなど、あまり体に良くない症状が出てきてしまう人も少なくありません。
少量しか食べていないのに、なぜかすぐ体重が増加してしまうという人は、残念ながらかなり基礎代謝量が落ちてしまっていると考えたほうが良いでしょう。
簡単には改善できることではありませんし、遺伝による個人差も指摘されるのが基礎代謝です。
しかし、体重コントロールだけで無くさまざまな健康とも関わりのあることですから、少しずつでも努力を積み重ねてゆくことが大切です。
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