ダイエットと代謝の関係
あるゆる動物は、食事によって外部から取り込んだ物質を消化分解して、エネルギーに変換することで活動しています。
人間も同じであり、このプロセスを『代謝』と呼びます。エネルギーが過剰な場合には、足りなくなったときに備えて脂肪として蓄えておき、外からもたらされる栄養が足りなくなった時には、これを使用して生命活動を維持します。
いわば、脂肪は非常用電池のような役割も持っている、ということになります。
ダイエットを実行するときに大切なのがこの代謝量であり、大きくは3種類に分けて考えられています。
最も多いのが基礎代謝と呼ばれるもので、特に何もしなくても、生きているだけで必要となるエネルギーです。次に、生活活動代謝があり、これは実際に家事や仕事を行ったり運動をすることで消費されるものです。
最後の食事誘導性熱代謝は、食べて消化するという行為自体に消費されるものです。それぞれ、年齢・性別・生活様式によって変化する数値であり、カロリーという単位で示されます。
ダイエット成功の鍵は、この代謝と食事の関係を正しく理解することからスタートします。
代謝量は人によって大きく変わる
毎日運動する事を日課としている人と、ほとんど動かずに屋内で仕事をしている人では、一日の代謝量にはかなり差が出ることになります。
しかしこの差はあくまでも上記の3種類の中における、2番目の生活活動代謝の部分であり、全体の多くても30パーセント程度の割合に過ぎません。
年齢が上がると基礎代謝量がだんだんに減少するとともに、筋肉の量も自然と減ってくるため、若い頃よりも太りやすくなる傾向が誰にでも生じます。
もともとの体質的に、脂肪を蓄えやすいタイプと、そうでない場合があるので、同じような生活と食事をしていても、体重の増減に個人差が出てきてしまいます。
ちょっと不公平な感じがするかもしれませんが、代謝の少ない人は生活習慣などを整える事によって、体質改善をすることも可能ですから、あきらめずに長い目で見て取り組みましょう。
コメント