肥満は心臓に悪い?
肥満の状態はさまざまな病気にかかりやすいものですから、心臓にのみ特に悪いわけではありません。とはいえ、肥満状態でいることが心臓に良くないのは事実です。
肥満の度合いにもよりますが、極端に太っている状態を想像してみるとわかりやすいかもしれません。
標準体重の人よりも、肥満体では体全体が大きくなっているということですから、それにしたがって血管は長くなり、血液の量も増加します。心臓は、その分の負担を引き受けなければならなくなるのです。
内臓の大きさは、多少体格が異なっている程度では変わりません。
また、太ることによって大きくなることもありませんので、細身の人も超肥満の人も、基本的には同じ機能の心臓で体に血液を送らなくてはならないのです。単純に負担が大きくなることによって、心疾患のリスクが上昇するということになります。
肥満から心疾患を避けるには
肥満は動脈硬化を進めやすいため、当然ですが心筋梗塞の危険性も高くなります。心筋梗塞につながる症状として知られる狭心症についても同様です。
コレステロールのコントロールを行うことによって、動脈硬化の改善を図ることは可能です。
しかし、もともと肥満体となってしまう原因の多くが生活習慣にあり、簡単には改善できない人が多いため、指導を受けたからといってすぐに治せる物でもない、というのが現実の問題として立ちはだかっているのです。
太っていることは心臓にも、他の面でも良くないことであるということは、本人が一番よくわかっているという場合でも、ダイエットやその他の結果に繋げることは簡単にはできないのです。
努力なしで痩せるのは困難であり、どの方法であってもある程度の我慢は必要になってきますので、意思の力が重要なポイントになります。
将来のこと、家族のことなどを考え合わせて、少しずつでも良いので状況の改善を図ることが大切です。また、周囲の協力を得る事ができれば、挫折を防ぐ強い味方となってくれるでしょう。
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