体脂肪とは
体脂肪は体についた脂肪の総称で、皮下脂肪や内臓脂肪など、蓄積される場所によって名称が変化します。
体脂肪の働きとしては、非常時のためのエネルギーの貯蔵、寒さから身を守るための身体の保温・外部からの衝撃に備えた内臓の保護・ホルモンの分泌を行うなどの様々な役割があります。
体脂肪は人間が生きていくうえで欠かすことができないものであり、少なすぎるとこれらの働きが不十分になり、体温の低下や生理不順などを引き起こしやすくなります。
しかし体脂肪が必要以上に増えてしまった状態を肥満と呼び、癌や心臓病、脳溢血などの病気を引き起こし、健康を損なう原因になります。多すぎても少なすぎてもいけないのが体脂肪ですから、一概に悪者扱いすることもできません。
外見がそれほど太っているように見えなくても、体脂肪率が肥満に分布してしまう状態をかくれ肥満と呼びます。内臓脂肪が多いと出やすい結果で、成人病につながるため改善が勧められる状態です。
体脂肪率チェックで状態把握
体脂肪が身体の中で占める重さの割合を体脂肪率といい、次の式で計算します。
体脂肪率(%) = 体脂肪量(Kg) ÷ 体重(Kg) × 100
しかし体脂肪の重さだけを知ることは普通できないので、自分で計算を行う機会はほとんど無いでしょう。
家庭用の体重計にも体脂肪率を計る機能が搭載されているものが多く、普段の健康管理やダイエットに活用されています。
性別や年齢により違う体脂肪率
適正な体脂肪率は性別や年齢により違っています。
男性と女性とでは体内で脂肪がつきやすい場所が異なったり、若いときには基礎的なエネルギーの消費量が多いためです。
世界的な統一規格といったものが体脂肪率に関して定められていない理由は、人種によって体質は大きく変わり、体脂肪のつきやすさや許容量に、かなりの幅が出るためです。
欧米の白人に適用される基準値と、日本人が健康に過ごすことができる範囲には、若干の隔たりがある場合が多いことを知っておきましょう。
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