ダイエットに効果的な栄養素として「食物繊維」があります。
食物繊維は、人の消化酵素のでは消化されにくいため、消化分解されないまま有害物質の一部を吸収して便と一緒に排泄されます。
その結果便通がよくなり肥満を防ぐことができるのです。
水に溶けるタイプのものと溶けないタイプのもの
食物繊維には、水に溶けるタイプのものと溶けないタイプのものがありますが、ダイエット効果が高いのは、前者の水に溶けるタイプのものです。
これは野菜、果物、豆類などに含まれるペクチンや、ワカメやコンブなどの海藻類に多いアルギン酸、こんにゃくに含まれるグルコマンナンといった繊維です。
食物繊維は種類によって働きや性質が異なるのでなるべく多種類の食物繊維を取り入れるように工夫をしましょう。
食物繊維の代表格としては「おから」があります。
おからにはごぼうの約2倍の食物繊維が含まれるのです。
豆腐を作る過程で、豆乳を搾り取って残ったものがおからなのですが、豆腐にはごくわずかしかない食物繊維やミネラルを多く含み、ダイエットには最適な食品といえます。
スーパーなどでおからを選ぶ際に注意していただきたいのは、キメが細かく白いものが新鮮であるということです。
傷みやすい食材ですので、できれば豆腐専門店で購入されるのがよいでしょう。調理もなるべくその日のうちにすることをおすすめします。
食物繊維といえばよく知られているものにこんにゃくがあります。
ノンカロリー食品の代表格的な存在であるため、昔からダイエットによく使われてきました。
しかし、注意していただきたいのは、栄養価はないので、こんにゃくばかりをとっていると栄養障害を引き起こす危険性があるという点です。野菜と組み合わせてけんちん汁にしたり、炊き合わせたりと工夫して調理することが大切です。
あと一つ、食物繊維といえばゴボウが有名です。
ゴボウの香りは皮にありますので、できれば泥つきのものを選んで買われる方がよいでしょう。太さが均一で表皮に傷がなく、ひげ根の少ないものが良質のゴボウといえます。
こうした食物繊維をバランスよく摂取することで健康的なダイエットを促進して下さい。