ダイエットに関する情報はほとんど無数です。それだけの需要があるということでしょう。みんなが痩せたがっている国、日本。うまくいく人、いかない人、その違いはモチベーションの強さだけです。
「このダイエット方法は効果があるけど、あれは効果がない」ということは、実はほとんどないのです。方法よりも、あくまで「自覚」です。
自分を見る
ダイエットがうまくいかない人の共通点は、「自分を真正面から見ようとしない」ということです。「そんなことはない。私はちゃんと鏡の前に立って、自分を見ている」という人には、「横に立ってみてください」とアドバイスします。
現状を正しく把握することができなければ、ダイエットはそもそも成り立ちません。できれば自分の姿を写真に撮って、できるだけ大きくプリントするといいでしょう。「ほんとうの自分」と対峙するのが、ダイエットのスタートなのです。
魔法は存在しない
どうも、多くの人は「こういう方法さえやれば、痩せられる」とか「私はこれをやっているから安心」と思う傾向があります。これは、ほとんど魔法です。神様仏様に「痩せさせてください」とお願いして、楽に利益を得ようとするのと変わりません。
もちろんそれで、実際にダイエット効果があることも、まれにはあるかもしれません。けれど、あまりに成功率の低い方法です。
「これさえやれば」という1点主義を捨てることが、ダイエット成功の第一歩です。
もう一度、自分を見る
自分で自分を見る。一番いいのは、家族や友人に自分が食事している姿を録画してもらって、それをひとりで見ることです。
自分ひとりで見て、そのあとで誰かにチェックしてもらうというのが、本当はベストですが、むずかしければ自分で見るだけでもいいと思います。目を背けずに、「自分」を見ること。それができなければ、成功はおぼつきません。
食べかたが成否を分ける
ダイエットを必要としている人のほとんどは、「きれいな食べ方」をしていません。これは断言できます。「食べる」というより「むさぼっている」、だからダイエットしなければならなくなるのです。
あの「千と千尋の神隠し」の冒頭シーンを思い出してください。あれこそが「むさぼっている姿」です。
反対に、皇室の方々をイメージしてください。ダイエットが必要な皇族はお一人もいないでしょう。これがダイエットの「鍵」なのです。つまり、「皇族のような食生活をしていればダイエットの必要が、そもそもない」ということ。
自分が食事しているところを、ふつうは見る機会がありません。それをあえて見てください。みっともないと感じることができたら、それがスタートです。
「上品に、おっとりと、ゆっくりと、行儀正しく節度ある食事」。これが目標です。意識改革がすべて。自分を、ほんとうに見て知ることが、ダイエットのスタートであり、実はゴールでもあるのです。