メタボリックシンドロームの基準
メタボリックシンドロームは、メタボと約されることもあり、単に胴回りが太っている人のことだと考えている人もいますが、実際にはもっと深刻な状態を指す言葉です。診断基準は何種類もあるために、若干の差違が生じています。
まず、腹囲の測定が行われ、この数値が現在は利用されていますが、要は内臓脂肪型肥満であるかどうかが第一のポイントとなります。
それに加えて、高血圧、脂質異常症、高血糖などの基準値があり、二つ以上が当てはまっている場合などに診断されることになります。しかし、腹囲の計測だけで内臓脂肪型肥満であるかどうかを診断するのは難しく、もともとの体格の違いや、皮下脂肪が多い女性と男性では一様に比べられないのではないか、という意見も散見されます。
メタボリックシンドロームの改善
特定健康診査・特定保健指導は、公的医療保険加入者の40歳~74歳までの人を対象とする制度で、メタボ健診と呼ばれています。既に幾つかの疾患に当てはまっている状態ですから、メタボリックシンドロームは健康な状態ではありません。
糖尿病予防や、動脈硬化性疾患のハイリスク管理のために設定された物であるため、該当するという診断を受けた場合には特定保健指導が行われます。
予備軍と判断されても指導を受けることになり、一定の効果が上げられない場合には、企業や自治体にペナルティが科されることになっています。
これは、長期的に見た医療費の削減につながる事が期待されるとして、システムとしての運用が始まっています。
公的な扱いがどうであれ、メタボリックシンドロームの改善を行う事は、個人の健康にとっての大問題です。
ある日突然命を落とすという可能性を下げるという意味で、誰もが取り組むべきことなのです。具体的には、内臓脂肪量を減少させたり、中性脂肪値を下げるために減量にとりくむ事になるでしょう。
健康上の理由でのダイエットということですが、やはり本人の努力が最も必用とされるのは美容目的と同じです。
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