ダイエットという言葉。
日本という国はバレンタインデイまでも、商業ベースに乗せてしまい、本来の目的や意味とは異なるものにしてしまう国ですので、”ダイエット”の解釈が変わってしまうのも不思議はありません。
最近は少しそういう傾向も薄れつつありますが、以前はダイエット(diet)という意味は、食べないことだと思われていた節がありました。ほとんど断食と同じニュアンスです。勿論全く食べない訳ではありませんが、量を減らす、回数を減らすことこそがダイエットだ!...みたいに語られていました。しかし、ダイエットの本当の意味は、「体に良いものを食べる」ということです。肥満体型になってしまった方。そういう方は、ダイエットができていない...、ダイエットすべきだ、そのように使われるべき言葉なのです。できる限り量を食べずに、胃を小さくすることでダイエット...これはナンセンスです。
正しい知識を身につけて、正しいダイエットに臨んで頂きたいと願っております。
カロリーバランス
ローカロリーのものを食べる事、イコール、ダイエットと思われがちですが、そうではなく、摂取カロリーと消費カロリーのバランスを考えて食事を摂ることがダイエットの基本です。
勿論、ふっくらした方で、かつあまり体を動かすことをしない方の場合は、摂取カロリーを抑えなくてはなりませんから、自然とローカロリー寄りになりますが、それでも「食べない」ということではありません。食べてもカロリー過多にならないものを食べる...ということになります。
運動している人の場合、多少摂取カロリーが多くても、当然太りません。しかし、摂取カロリーがどんなに低くても、ほとんど体を動かさなければ、太って行きます。ここで初めて、何をどう食べるのか?が大事なポイントとなります。
食以上に大切な運動
現代人はとかく運動不足になりがちです。運動と言うと、ジムに通うだ、万歩計付けるだと、皆さんすぐにその方面に話しを向けます。しかし、まずは、普通の生活でどの程度の消費カロリーがあり、何を食べたらどの程度のカロリーが摂取されるのか?知るべきです。
女性で40代の方の場合、一般的に一日に必要なエネルギーは2000キロカロリー前後(個人差、職種の違いなど誤差はあります)と言われていますが、例えば外食の揚げモノ系定食ですと、だいたい800キロカロリーです。もし、この定食を3食食べれば、2000を越えますので、体型は太る一方です。
勿論これは、基本3食として考えているもので、間食や夜のお酒などについては含めて考えていませんから、そういうものも含めると、3食ともざるそばを食べたところで、カロリーオーバーとなります。ざるそばは290キロカロリーです。
食に極度の制限が加わることは、人間にとってとてもストレスになります。では、どうするか? 答えは”カロリー消費”、つまり”運動”しかありません。自らに激しい運動を課すのではなく、カロリーバランスが良くなるような計算された運動が大事です。激しい運動は必ず無理が来るものです。
さて、先ずは冷静にご自分の日々の消費カロリーを知ることから始めましょう。
これは勿論、運動を特別に多くした場合や、ゴロゴロ寝ているだけの日など、色々なパターンでも分かるとより効果的です。
そして各食事のカロリー。どういう運動をした時、どのくらいのカロリー消費があるか?も。
そういう関係を知った上で、ダイエットに取り組んで頂ければ、ダイエットが決して「食べないこと」ではないと理解して頂けると思います。
健康的で、正しいダイエットを、皆さんで進めて行きましょう!