エクササイズやダイエットをしても、理想のプロポーションを手に入れるのは大変です。
「体重は落ちたけど、太ももやおなかの脂肪は減らない」「胸ばかりが減ってしまう」などの悩みは尽きません。
皮下脂肪組織を破壊・吸引する美容外科手術―脂肪吸引は、部分痩せの救世主なのでしょうか。
コワい!でも気になる!脂肪吸引ってどうやるの?
脂肪吸引は、薬剤や超音波、レーザーなどで破壊した脂肪細胞を、カニューレと呼ばれる管で吸い取る手術です。日帰りできる場合もありますが、思うように動ける程度に痛みが治まるまでは1週間程度かかります。
術後のむくみや腫れ、内出血などの回復を助けるため、手術直後から3週間程度はサポーターなどで患部を圧迫します。
吸引箇所の凹凸をなめらなにするためのセルフマッサージも必要ですが、大きな痛みを伴うことがあります。圧迫をやめると違和感を覚えることも多く、半年くらいは圧迫を続ける必要のある人もいます。
施術部位や術式、付属するケアの内容にもよりますが、おなか全体の吸引で、25万円~70万円程度かかるようです。
吸引できる脂肪の量は1L~3L程度が一般的で、部分的なシェイプアップはできますが、大幅に体重を減らすことはできません。
他にもある、最新脂肪除去法
『切らない脂肪吸引』と呼ばれる痩身術もあります。
脂肪細胞に、炭酸ガスを注入して代謝を促進したり、超音波や薬剤で脂肪細胞膜を破壊して、脂肪を溶かし出す方法です。脂肪細胞のみを凍らせて死滅させる方法などもあります。
通常の脂肪吸引に比べると、体への負担は圧倒的に軽いのですが、大量の脂肪を取り除くのには不向きです。
また、物理的に脂肪を取り去る通常の脂肪吸引とは違い、溶かした脂肪が自然に代謝されて効果が目に見えるまでには時間がかかります。術式によってはリバウンドの可能性があるので、確認が必要です。
1回の施術にかかる費用の負担は、通常の脂肪吸引に比べると格段に軽めですが、何度も治療を受ける必要があり、処理する脂肪が多ければ、結果的に費用が高くなってしまうこともあります。
クリニック選びは慎重に
このように、脂肪吸引は、大きな痛みを伴う、時間もお金もかかる手術なのです。
クリニックによって技術やアフターケアの内容や、値段が大きく違う手術です。
事前のカウンセリングで、費用の明細を示してもらうこと、できる限りたくさんのクリニックを訪れて、比較してみることをおススメします。