ダイエットが必要なのは若い世代だけ、と思っている方も多いと思いますが、そんな事はありません。年齢を重ねてからであっても、適正体重というのは重要です。というよりも、年齢を重ねたからこそ重要と言えます。
なぜなら、加齢に伴い、筋肉量も代謝量も減っていくからです。当然ながら、それに合わせた体重管理を行っていかなければ、関節や腰の痛みだとか息切れだとか、様々な影響が出てきやすいのです。
でも、年をとってから行うダイエットなんて、激しい事は出来ません。では、どんなダイエットが行えるのでしょうか。
高齢者の悩み
ダイエットの方法については世の中に様々な説が紹介されています。
人それぞれに適した方法がありますので、一概にこの方法が絶対ということはありません。が、経験された方ならおわかりかと思いますが、年齢を重ねてくると基礎代謝が落ちるため、若い頃のダイエット方法ではとても追いつかなくなってしまいます。
そしてちょっと食べたらすぐ太ってしまいます。これまで必死にダイエットに励んできたのに全て水の泡となってしまい、悲しい思いをした方おられませんでしょうか?このようになってしまう理由は筋力が衰えてくるためです。
食事制限は最も手軽
女性の場合、通常なら皮下脂肪が多い代わりに内臓脂肪が少ないという特徴がありますが、それは、加齢に伴って変化していきます。つまり、年をとるにつれ、男性の様に内臓脂肪が増えて行くという訳です。
内臓脂肪は、消費出来ないエネルギーが内臓に溜まっていく脂肪ですので、簡単に言えば摂取エネルギーを減らす事である程度は改善されます。そして、制限するタイミングですが、夕食が一番良いでしょう。
日中はそうは言っても体を動かす機会もあるでしょうから、朝と昼はしっかりと栄養バランスを整えた食事を摂取し、夕食は、糖質と脂質を半分程度に減らす様にしてみましょう。
食事で摂る糖質は、白米やパンに含まれていますし、脂質は、脂肪分の多い肉などが考えられますから、これらの量を半分にし、他の栄養素は摂取しましょう。糖質も脂質も、全く摂らなくなるのは逆効果です。
運動は出来るのか?
誰でもご存知の通り、加齢に伴い関節部分の潤滑作用を担当してくれている物が、どんどんと減っていってしまいます。運動をするどころではなく、腰や膝、または足首が痛い方も多い事でしょう。
ですから、若い頃と違い、運動をして体重を減らすという事はあまりお勧めできません。ただ、ストレッチについては別です。加齢に伴い筋肉もどんどんと柔軟性を失い、固くなっていってしまい、転んだ時やつまづいた時に対応が遅れたり大きな怪我につながったりしてしまいますから、柔軟性はどのくらいあっても損ではありません。
特にお風呂に入ったあとには、全身の血行が良く筋肉も温まっていますから、ストレッチがしやすい状態です。また逆にお風呂に入る前でも、ストレッチを軽く行えば、入浴で得られるリラックス或いは血行促進効果がより強くなります。おばあちゃん、おじいちゃんになれば、一日のうちでやらなければならない事も減るでしょうし、
そんなに活発に日常生活をおくる事は少なくなるでしょうから、気がついた時に、ストレッチをする習慣をつけても良いですね。
また、つい歩かなくなりがちですが、散歩がてらに一駅分ゆっくりと歩ける様な、時間と心に余裕を持つ事も大切です。
具体的なトレーニング
そこで、軽くて結構ですからウェイトトレーニングを実行しましょう。こうして筋肉をつけることで、基礎代謝を高められるのです。すると簡単なダイエットでも十分効果が現れます。
まず大切なのは腹筋と背筋です。できれば腹筋をする際、少し体を左右にねじってみましょう。軽くツイストすることで、横腹のぜい肉を燃焼させることができます。
次に背筋です。あまり無理をすると腰に負担がかかりすぎますので、無理のない範囲で、これも上体をそらしたときに軽く左右に体をツイストしてみましょう。
最初はいずれも10回ずつくらいで結構です。慣れてくれば20回。数日続けてみてあちこち痛みが出ないようであれば30回くらいまで頑張ってみましょう。高齢の方はそれ以上はなさらない方がよろしいでしょう。
こうした筋力トレーニングのコツは、今鍛えられている場所を意識することです。腹筋トレーニングをしているときは腹筋を意識し、背筋トレーニングをしているときは背筋を意識してみましょう。
意識するということが理解しにくい方、うまく意識して効果的なトレーニングができないという方は、鍛えられている場所を軽く手で触れてみて下さい。腹筋を鍛えているときは腹筋に軽く手をあて、背筋を鍛えているときは、片手を背筋に置いておいて下さい。
そうすることで意識が自然にその場所へ移り、効果的な筋力トレーニングが行えます。
まとめ
大切なことは無理をしないことです。継続できなければ意味がありません。少しずつ、少しずつ。しんどいと思ったらやめることです。楽しんでやりましょう。
みなさん、一度お試しになりませんか。