女性の体型をカバーする下着を英語のfoundation garmentファウンデーションといいます。今回は、補正下着の歴史と種類ついて解説します。
ファウンデーションの元祖
ファウンデーションの元祖は、コルセットでお腹周りを引き締め、ウエストの括れを強調するデザインとなっております。コルセットは紀元前18世紀の古代ギリシャで始まり、14世紀のヨーロッパの貴婦人達の装いに使われました。
ヨーロッパの貴婦人達の装いと補正下着
ヨーロッパの貴婦人達は、細いウエストに、大きなふくらみのあるロングドレスを着用していました。
そのため、コルセットの他に、という大きな円筒状の形をしたクリノリンも使用していました。
これらの補正下着は、鉄か鯨のひげで作られていました。クノリノンの他にドレスにふくらみを持たせる下着としてパニエがありました。19世紀になるとヒップラインを美しく見せるために後ろにふくらみを持たせたバッスルスタイルが流行りました。
日本では、明治時代の中期から後期にかけて女性皇族や政府や財界の貴婦人達の洋正装に使われました。ただ、こうしたコルセットを使った補正下着は、20世紀に入るとフランスのデザイナーのポール・ポワレの脱コルセットデザインの服が流行したことがきっかけで衰退しました。
ブラジャー歴史と普及
ブラジャーは、15世紀オーストリアに存在していたが、今のブラジャーのデザインを考案したのが、1914年の2月12日にメアリー・フェルプス・ジェイコブでした。日本では、大正時代のモダンガール時代に普及しました。
補正下着の歴史を振り返って
このように、補正下着の歴史を説明してきましたが、今日の補正下着は体のラインを美しく見せるだけでなく、体を保護したり守ったりするために身につけるものになってきました。それで、補正下着の改良も進み、昔に比べると補正下着のラインナップも増え、コルセットを改良して着脱しやすくしたウエストニッパーやブラジャー機能をプラスしたボディシェイパーがあります。
最後に補正下着をみにつける時に注意すべきこと
今の補正下着は、ずいぶん着やすいものが多くなりましたが、下着を見につける時は、きちんと採寸して自分のサイズに合う物にします。
通信販売での購入する場合、自分のサイズの把握は難しいので、まずは店頭できちんと採寸してサイズをきちんと確認することが重要です。